単体ロボット向けシミュレータ使用手順(V850版)
使用手順
- EV3ロボット制御プログラムのビルド
- Unityのシミュレータの起動
- athrillの起動
EV3ロボット制御プログラムのビルド
ev3rt-athrill-v850e2m/sdk/workspace
に移動して,
EV3ロボット制御プログラムをビルドしましょう.
ビルドするには,以下のコマンドを実行してください.
$ make img=<アプリケーションフォルダ名> clean
$ make img=<アプリケーションフォルダ名>
例:line_trace
というアプリケーションフォルダのプログラムをビルドする場合
$ make img=line_trace clean
$ make img=line_trace
ビルド成功すると,asp というバイナリができます.
$ ls asp
asp
Unityのシミュレータの起動
※必ず,athrillの起動より先にUnityのシミュレータの起動を行ってください
次に,Unityをシミュレーションモードにします. Unityの画面上で ボタンを押下してください.
成功すると,下図のような画面に切り替わります.(画像は single-robot-HackEV.unitypackage の場合)
athrillの起動
最後に,athrillを起動しましょう.
ev3rt-athrill-v850e2m/sdk/workspace/<アプリケーションフォルダ>
に移動して,以下のコマンドを実行してください.
UDP版の場合
$ athrill2 -c1 -t -1 -m memory.txt -d device_config.txt ../asp
MMAP版の場合
$ athrill2 -c1 -t -1 -m memory_mmap.txt -d device_config_mmap.txt ../asp
成功すると,以下のログが出力され,Unity上のEV3ロボットが動き始めます.
core id num=1
ROM : START=0x0 SIZE=512
RAM : START=0x5ff7000 SIZE=10240
Elf loading was succeeded:0x0 - 0xfd68 : 63.360 KB
ELF SYMBOL SECTION LOADED:index=22
ELF SYMBOL SECTION LOADED:sym_num=964
ELF STRING TABLE SECTION LOADED:index=23
athrill_device_func_call=0x60f7444
TOPPERS/ASP3 Kernel Release 3.2.0 for V850-ESFK3 (Nov 6 2019, 10:56:14)
Copyright (C) 2000-2003 by Embedded and Real-Time Systems Laboratory
Toyohashi Univ. of Technology, JAPAN
Copyright (C) 2004-2017 by Embedded and Real-Time Systems Laboratory
Graduate School of Information Science, Nagoya Univ., JAPAN
brick_dri initialized.
_____ ______ ___ ______
/ __/ | / /_ // _ \/_ __/
/ _/ | |/ //_ </ , _/ / /
/___/ |___/____/_/|_| /_/
Powered by TOPPERS/HRP2 RTOS
Initialization is completed..
System logging task is started.
シミュレータのデバッグ
下記のコマンドでathrillを実行すると,デバッグモードで実行することができます
UDP版の場合
$ athrill2 -c1 -i -t -1 -m memory.txt -d device_config.txt ../asp
MMAP版の場合
$ athrill2 -c1 -i -t -1 -m memory_mmap.txt -d device_config_mmap.txt ../asp
デバックモードの場合,athrillを実行しているコンソールにてq
コマンドを入力し,Enterを押下することで,
処理が停止します.
処理が停止している間は,Unity側のシミュレータも動作を停止します.
処理が停止している状態で,athrillを実行しているコンソールにてc
コマンドを入力し,Enterを押下することで処理が再開します.
athrill実行時のデバッグコマンドの詳細についてはこちらをご確認ください.