単体ロボット向けシミュレータ導入手順

.

UDP用パラメータ設定

UnityとathrillをUDPで通信する場合は,以下のパラメータを設定する必要があります.

※ただし,1台のPCでシミュレーションを実行する場合は,以下の設定は不要です.

説明する上でのIPアドレスの構成例

Unity側のIPアドレス:192.168.11.32
athrill側のIPアドレス:192.168.11.20

なお,IPアドレスの確認方法は以下のやり方でわかります.

お使いのPCがLinux/WSLの場合

ターミナル上で ifconfig コマンドを叩いて,ethernetの inet addr の値を確認します.

$ ifconfig
eth0      Link encap:Ethernet  HWaddr 54:ee:75:b4:3c:96
          inet addr:192.168.11.32  Bcast:192.168.11.255  Mask:255.255.255.0
          inet6 addr: fe80::cc6d:70d3:a934:a61b/64 Scope:Unknown
          UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
          RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
          TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
          collisions:0
          RX bytes:0 (0.0 B)  TX bytes:0 (0.0 B)

お使いのPCがWindowsの場合

Windows PowerShell を開いて,ipconfigを叩きます.

> ipconfig

Windows IP 構成


イーサネット アダプター イーサネット:

   リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: fe80::cc6d:70d3:a934:a61b%24
   IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 192.168.11.32
   サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0
   デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: 192.168.11.1

athrillのパラメータ

athrillを実行するフォルダ配下に,athrill制御用のパラメータ設定ファイル device_config.txt があります.
そこに,以下のようにIPアドレスを定義してください.

DEBUG_FUNC_VDEV_TX_IPADDR       192.168.11.32
DEBUG_FUNC_VDEV_TX_PORTNO   	54001
DEBUG_FUNC_VDEV_RX_IPADDR       192.168.11.20
DEBUG_FUNC_VDEV_RX_PORTNO   	54002

DEBUG_FUNC_VDEV_TX_IPADDR には,Unity側のIPアドレスを設定します.
DEBUG_FUNC_VDEV_RX_IPADDR には,athrill側のIPアドレスを設定します.

Unityのパラメータ

HierarchyビューでRobot配下のRoboModelを選択してください.
すると画面右のInspectorビューに[Io Writer (Script)]と[Io Reader (Script)]の項目が表示されます.

  • Io Writer (Script)
    Hostにathrill側のIPアドレスを設定してください.
    PortにはDEBUG_FUNC_VDEV_RX_PORTNOで設定した値を設定してください.

  • Io Reader (Script)
    PortにはDEBUG_FUNC_VDEV_TX_PORTNOで設定した値を設定してください.